東京都墨田区ピアノ教室
個人・グループレッスン

フージェノート

20年ぶりの映画館  2024.9.27

秋の気配が漂い始めてきましたね。
先日、かれこれ20年ぶりに映画を観てきました。観てきた映画は「ボレロ永遠の旋律」。
 
クラシック作曲家の人生を垣間見れる伝記音楽映画は数々ありますが、ラヴェルについての作品が思い当たらず、ずっと映画化を心待ちにしていました。
ボレロという曲がクラシックを越えた音楽ジャンルで愛されているイントロ描写。ラヴェルの自宅での撮影。館内にあふれる音響で流れる音楽。フランソア・アリェのダンス。過去の人物を取り上げるには、どこまでが史実でどこがフィクションかは定かではないにしても、ラヴェルを知るには見応えある作品だと思います。
 
映画登場人物の一人、マルグリット・ロンの演奏は、子供の頃に語り継がれる女性ピアニストとしてラジオで聴いたことがあります。又、ミューズとして登場するミシア・セールは当時の芸術家達のパトロンとして名を馳せ画家のロートレック、ボナール、ルノアールのモデルとして作品に描かれた人物です。教室には、ロートレックとヴュイヤールがピアノを弾くミシアを描いたレプリカ額を飾ってあります。
音楽・美術・ダンス・文学の天才達が集結し影響を与えたり与えられたり、そんな時代に何とも言えない気持ちを抱きます。
 
20年ぶりの映画館、大人の生徒さんに、一人で観に行くかDVDが出るまで待つか悩んでいると話したところ、一緒に行きませんかと誘ってくれました。
いやー!そんな優しい気持ちが嬉しくてたまりませんでした。本当にありがとう!
「チャイコフスキーの妻」も公開されたのですが、こちらは動画配信されるのを楽しみに待ちます。
 

絵画展   2024.8.17 

毎日うだるような暑さですね。夏は季節の中で一番苦手です。と言いつつ、ロートレック展時をつかむ線とTRIOモダンアートコレクションに行って来ました。
 
私が音楽家や画家の映画が好きなことは前にもお話ししましたが、ロートレックは「赤い風車」を鑑賞しています。芸術家の人生には非常に興味があり、書籍・映画・ネットにて人物を知り得たうえで絵を眺めるのが楽しみの一つです。
今回は、歌曲集などの出版物に関連したリトグラフや鉛筆素描が目を引きました。そしてロートレックと言えばまず頭に浮かぶのはポスター!≪ラ・ルヴェ・ブランシュ≫が観れて大満足でした。
ちなみに、教室には≪ピアノを弾く女性≫、ラ・ルヴェ・ブランシュのモデルと同一人物のミシア・セールを描いたレプリカ額を飾っています。
 
TRIOは、たくさんの画家の作品を観れるので行ったのですが、一番の目的は佐伯祐三の絵でした。昨年、ヴァロットンやマティス展に行きつつ、東京ステーションギャラリーでの佐伯祐三展を見逃してしまいました。実物画を何としても観たい…。彼が描くパリ街頭風景や躍るような文字に魅力を感じずにはいられません。    
私が好んで観る絵は、楽器を奏する人物画や音楽に関わる絵がほとんどです。ですが、風景画で好きな画家は、ユトリロと佐伯祐三です。どことなく似ている気がします。≪レストラン(オテル・デュ・マルシェ)≫≪ガス灯と広告≫、かなり長い時間立ち尽くして観てきました。ユトリロの作品も数点展示されていて、お得な絵画展でした。
教室にはユトリロの≪サン・ピエール教会≫佐伯祐三の≪レストラン(オテル・デュ・マルシェ)≫レプリカ額を飾っています。
 
この暑さなので、帰宅後に頭痛がするほどヘトヘトになりましたが、重い腰を上げ出向いて良かったです。
絵画は色彩や形状を通して、音楽はメロディやリズムを通して、文学は言葉を通して、それぞれが私達に豊かな感性と無限の感動をもたらしてくれますね。
 

最近観たDVD   2024.1.5  

急に寒くなりましたね。
最近DVDを10本観ました。クラシック作曲家や演奏家、そしてクラシック音楽にまつわる作品を観るのが好きなのですが(画家に関係ある作品もよく観ます)今までかなり昔の白黒映画まで可能な限り鑑賞しています。いずれその種の中で私の心に残るベスト5を書いてみたいと思っています。
 
では鑑賞作品題名です。①剣の舞我が心の旋律②パリに見出されたピアニスト③アンドレア・ポチェッリ奇跡のテノール④プラハのモーツァルト誘惑のマスカレード⑤マイ・バッハ不屈のピアニスト⑥クレッシェンド音楽の架け橋⑦TAR/ター⑧天才ヴァイオリニストと消えた旋律⑨愛の交響曲⑩ルノワール陽だまりの裸婦
 
⑩以外はクラシック音楽と関連付けがある作品なので、映像と音楽が相まって観る人により強いインパクトを与えています。私は天才ヴァイオリニストと消えた旋律に心打たれました。ヴァイオリニストがたどったであろう想像以上の辛く暗い人生の中での演奏は、胸に迫るものがありました。
 
ご興味ありましたら皆さんもぜひ観てくださいね。
 

発表会   2023.5.17

4月22日(土)に亀戸カメリアホールにて発表会を行いました。2年前の発表会ではピアノ演奏時にもマスク着用でとホール側より言われていたことを思うと、今回は着用も自由になり少しずつ以前の発表会に戻りつつあるように思いました。
 
舞台に立つ生徒達が、いつもより大きく見え立派に思うのは毎回のことですが、演奏の成長だけではなくマスクを外した何年かぶりのお顔にも感激してしまいました。初めてお顔を見たり、お兄さんお姉さんになって誰かわからなくなったり、綺麗になったな~なんてさまざまな感情がこみ上げて…。
 
また今回の発表会では、プログラム最後にピアニスト竹澤勇人さんに演奏していただきました。急遽1週間前に分数指定で依頼したにも関わらず快く引き受けてくださいました。ご自身の曲に対する解釈が聴き手に伝わる素晴らしい演奏で、私もよい勉強になりました。
 
次の発表会では、集合写真撮影や舞台での継続表彰も行う予定です。そして全員が聴けるように、プログラム真ん中でのスペシャルゲスト演奏も考えたいと思います。
 
また次回に向けて一緒に頑張りましょう。
 

最近の出来事   2022.5.13

コロナウイルス変異株とのいたちごっこのような日々が続いています。
海外ではマスク着用義務を徐々に撤廃して、少しずつコロナ前の日常を取り戻す動きが見られます。少しは前進したのかと期待を持つ中、ウイルスによる戦いだけでなく人による戦いが起きてしまいました。今の世の中は、なぜこんなにも“生”“死”について考えさせることがあふれているのでしょう。
つい最近そのことで国際音楽コンクール世界連盟が、世界3大音楽コンクールの1つ『チャイコフスキー国際コンクール』を除名しましたね。
何気ない代わり映えのしない日常が、どれほど幸せだったか思い知らされます。
 
去る4月17日におさらい会を開催しました。2年前は動画撮影でしたので、皆さんの前で演奏する機会が持てたことは良かったです。おさらい会では自分が弾きたい曲を演奏できるので楽しかったことでしょう。(マスクで顔の細かな表情はわかりませんでしたが)
 
来年の発表会までにはマスクがはずせているといいな。
そして、世界に平和な日常が戻っていればいいな。
 

発表会   2021.7.5

梅雨らしい天気が続いています。
緊急事態宣言が解除され、ワクチン接種も進んできましたが、コロナ感染者数に歯止めがかからない状況が続いていますね。
 
4月25日に緊急事態宣言が発令されましたが、前日24日に教室の発表会を開催しました。ギリギリセーフでした。今回の発表会は、マスク着用で独奏だけのステージにしました。入場者リストをチェックし、集合写真撮影を中止し、舞台上の演奏者への花束やプレゼントの贈呈を控えたり、とにかくコロナ感染防止対策を思い付く限り気を付けて行いました。お陰様で、誰も感染することなく無事に終了いたしました。
 
昨年のおさらい会は中止にしたので、今年は開催できて本当によかったです。ご父兄の方々からは、『子供がことごとくなくなる行事に、期待をしなくなったこの頃、発表会ができたことを感謝しています。』『自分の出番が終わって席にもどってくる子供達の、達成感に満ちあふれた顔を見れて嬉しかったです。』といったお言葉をいただきました。このような状況の中、思い出をひとつ増やすお手伝いができたのであれば嬉しい限りです。
 
もうすぐオリンピックが開催されますね。とにかく、コロナが収束し、以前のような日常生活にもどり、平和な世の中になることを願うばかりです。
 

まるで映画のような   2020.6.16

世界的なパンデミックとなっている新型コロナウイルス。目を疑うような海外の感染者数と悲惨な医療崩壊。4月から日本にも緊急事態宣言が出され、誰もが先の見えない状況に計り知れない不安を抱いたと思います。まさに映画で観るようなことが現実となった感じです。

4月からは教室もお休みにし、皆が楽しみにしていたおさらい会は開催中止としました。どうしたら良いのかわからない日々を過ごすだけでは何もならないと、長期に渡るレッスン休講や今後のレッスン多様化を考え、オンラインレッスンの導入を始めました。オンラインでは、音が途切れたり微妙な時間差が生じたり慣れないことばかりでしたが、良いことも発見できました。生徒が自分自身で注意を書き込むなど自発的になったことです。何より嬉しかったのは、『時間になったら先生から連絡するね』と伝えておいたのに、前の生徒のレッスンが1分長引いただけで自分から連絡してきた子がいたことです。待っていてくれたんだ。このような状況でのオンラインレッスンは、外出を控えている子供だけではなく私の支えにもなっているのだと気付かされました。

5月25日、やっと教室レッスンを再開しました。おさらい会を中止にしたので、一週間かけてビデオ撮影をしました。後日、皆の演奏をまとめてDVDにしてお渡しします。
今後、私達はこの感染症と共存して生活していくわけですが、教室では皆さんの健康と安全を考え感染対策に工夫を重ね頑張っていきたいと思っています。
以前のような日常にいつか戻れることを祈りつつ。
 

2台のピアノコンサート   2020.2.17

今年の冬は暖かな日が多いですね。
 
去る2月2日、2台のピアノコンサートが無事に終了しました。今までは上級レベルの大人の方だけで行ってきましたが、今回は中級レベルの中学生も出演しました。初めての2台のピアノで、譜読みや合わせが難しかったと思いますが、成長が感じられる演奏ができてとても嬉しかったです。それぞれが別の組の譜めくりも担当し、良い経験もできたと思います。
演奏曲は、中学生達がビゼーのカルメンから、大人の方はアレンスキー、ブラームス、ベートーヴェン、サン=サーンスの作品でした。
アンサンブルを行うことで、より一層ピアノの楽しみを感じてもらえる良い機会となったことしょう。
 

お盆休み   2019.8.28

まだまだ暑いですが、暑さのピークは過ぎたようですね。
 
お盆でレッスンを一週間お休みにしましたが、愛犬がいるので遠出もせず趣味の手作りを楽しんでいました。バック、古布藍染め絞り風呂敷よりポンチョチュニック、藍染め布と備後絣のパッチスカート、浴衣柿渋染めバルーンワンピース、全部で4点。
好きな事ばかりしていたわけではなく、やるべき事はしましたよ。可愛い4歳になったばかりの年少さんが2人レッスンに来ているので、レッスングッズを頑張って作りました。我ながら上出来!と満足しています。
 
てなわけで、一週間アッという間でした。楽しい休暇でした。
 

発表会   2019.5.10

先月、4月6日、教室の大イベントである発表会をすみだトリフォニー小ホールにて行いました。毎回企画しておりますゲストピアニストの演奏には、樋口一朗さんをお招きしました。倍音の響を含んだ、まるで絵の具を混ぜ合わせたような音色がとても印象的でした。
さて、生徒達はこの日のために何カ月か頑張って練習してきたわけですが、いつものように演奏できた人・たった一回の演奏で思い通りに演奏できなかった人、様々なのはいつもの光景です。結果が良いに越したことはないのですが、数分かの曲に、自宅練習やレッスンにて多大な時間を費やし努力したここまでの課程が最も重要なのだと思ってほしいです。舞台にて曲を弾き終えるまで、何があろうと自分の力で成し遂げるという行為は、子供達にとって音楽だけではなく将来の人生において必ず役に立つと信じています。
 
何はともあれ、いつもと違う髪型・きれいなドレス・ネクタイ姿は本当に可愛らしく(大人の方も素敵!)、良い思い出となってもらえたなら幸いです。
また次の発表会に向けて、日頃の課題曲を地味に勉強し、ステップアップした曲を演奏できるよう成長してほしいと願っています。
 

絵画展   2018.12.13

読書・芸術の秋ということで、10月・11月にかけて藤田嗣治、ムンク、フィリップスコレクション展に行って来ました。ここぞとばかり3絵画展。絵を観るのは好きなのですが絵画のことはよくわかりません。ですが、有名とされる作品は観ないとなぜか損する気がしてしまうのです。

絵画無知なので感覚的な感想になりますが、藤田嗣治は作風が年代でずいぶんと変化するのだなと感じました。“乳白色の下地”による作品は何とも言えぬ灰色に近い真珠色で綺麗でした。
ムンクはかの有名な『叫び』しか知らなかったので、まずは作品が多いことに驚きました。もともと色使いには明るいイメージがなかったので明るい色彩作品も多いというのが発見でした。『叫び』は、変な例えですが、昔の武者幟旗を柿渋染めしたような色に思いました。
フィリップスコレクションでは有名な画家の作品を沢山鑑賞できました。館内で絵を観始めすぐ釘付けになった絵画!ドラクロワの『パガニーニ』!実物画を観ることができて感動でした。ピカソについては、人物に良いイメージがなく、キュビスムにも馴染めないこともあり全く興味がなかったのですが、直感的に生前当時に有名になるだけあってすごいなと感じました。数多くの作品中1番のお気に入りは、ドガの『稽古する踊り子』でした。本当に動いているようで印象的でした。大好きなゴッホや、観たかったユトリロやスーティンの作品も鑑賞できて大満足の1日でした。

フェルメールも行きたいのですが、混んでて…。日時指定券を買って最終日までには行かねば…。
皆さんもよい年末・年始をお過ごしください。
 

大好きなピアニスト   2018.8.27

猛暑の夏ですね。暑さは苦手なので極力外出せずに室内で大好きなピアニストのCD、DVD、ユーチューブ動画に夢中になっています。
 
そのピアニストとはアレクセイ・スルタノフ。病で30歳という若さでピアニスト生命を絶たれ、その5年後帰らぬ人となりました。現在生きていれば48歳。
19歳でヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝し演奏活動をしていたものの、私が彼の演奏を初めて聴いたのは13回ショパン国際ピアノコンクール第2位(第1位なし)直後の動画でした。ワルツ作品18-1。衝撃的でした。『この曲、こんな曲だったんだ…』正直涙がでました。ソナタ第3番終楽章も、個性的で今まで感じたことのない胸が痛くなる思いを抱いたものです。
素晴らしいと思いながらもその後他の演奏を聴いてきたわけでもなく、2ヵ月程前、再びユーチューブでチャイコフスキー国際ピアノコンクールライブのプロコフィエフソナタ第7番を観て鳥肌がたちました。ショパンとは異なる打楽器のようなピアノ。それからはあらゆるCD、DVDを買いあさり、ユーチューブも全部観ました。ヴァン・クライバーンでのリストメフィストワルツ、ラフマニノフエチュード作品39-5、ラフマニノフピアノ協奏曲第2番、ベートーヴェンソナタ熱情なども冷静でコントロールされた狂気的演奏で感動です。
どの演奏にも強い意志があり、ダイナミックでスケールが大きく、冷酷なまでのデモーニッシュな表現、クリスタルのような高音など、とにかく何回聴いても飽きないのです。
今でも演奏していたらどのような演奏を聴かせてくれただろうと思うと残念でなりません。
 
この夏、私の心に熱い音楽を注いでくれた伝説のピアニストでした。
 

新学期   2018.5.16

新学期が始まり早一ヶ月半が過ぎました。
小学1年生・中学1年生も新たな環境に慣れた頃でしょうか?
 
中学1年生になった生徒さん4人は、中高一貫の都立中学を受験し、素晴らしいことに全員が合格しました。お母様方に『教室の全員が受かるなんてすごいですね。本当にピアノって頭が良くなるのですね』と言われとても嬉しかったです。確かにメディアでも放送されていましたが、脳を発達させる要素が多いのは間違いないと思います。ですが、週一回、教室に通って来るだけではピアノの上達も難しいものです。4人共、ご家庭での自主練習も頑張ってこなしていたので、全て良い結果に繋がったということですね。おめでとうございました。
 
去る4月22日には、おさらい会が無事に終わりました。演奏後のティータイムも子供達に楽しんでもらえたようです。
上級生以外にはディズニーなどの聞き覚えある曲を選曲しましたが、これが結構リズムが難しくて読譜の勉強になり良かったと思っています。おさらい会を通して、またピアノの上達ができ、来年の大きな発表会が楽しみです。
 
これからもコツコツと一緒に頑張りましょう。
 

いつでも目的を持って   2017.8.3

子供達・学生達には夏休み真っただ中ですね。
 
毎日本当に暑いですが、幼稚園生や小学校低学年の子供達は夏休みの思い出作りに色々な場所に旅行して楽しんでいることでしょう。又、小学校中学年以上になると塾の夏期講習で忙しく勉強に励んでいることでしょう。
 
ピアノという習い事は、比較的何年も続けてくれることもあり、音楽の成長だけではなくその子の色々な成長をみられるのも幸せです。幼稚園生から教室に通っていた生徒が、今では社会人として立派に働いているのを見ると嬉しい気持ちでいっぱいになります。
 
いつでも何か目的を持って前進していきたいものですね。教室の生徒さん達の将来が楽しみです。